みなさんが感染症予防対策として取り入れていることは何ですか?
手洗い・マスク・アルコール消毒など、いまや必須の項目となっていますね。
実は、アロマテラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)にも、感染症予防効果が期待できるのです。
アロマ=癒やし・リラックスだけではない、今注目しておきたい効果についてご紹介します。
人類と感染症
人類の誕生とともに感染症との戦いはずっと続いてきました。
中世ヨーロッパにおいては人口の1/3が死亡したといわれる「ペスト」、世界中で5億人以上の感染者を出したといわれる「スペイン風邪」など感染症は多くの人類の命を奪ってきました。
18世紀以降になると、ワクチンの開発や抗生物質の発見により、感染症の予防・治療効果が劇的に上がりました。
しかし依然としてインフルエンザは毎年猛威を振るっていますし、エイズやエボラ出血熱など新たな感染症との闘いは今も続いています。
植物と感染症
動物や植物も人類と同様戦っています。
以前のブログでもご紹介しましたが、植物は移動する術を持ちません。
根を生やしたその場で、自分たちの生き残りをかけ、子孫を絶やすことのないよう
今いる環境に順応して成長していかねばなりません。
微生物やウイルスからの感染を防ぐために抗感染力のある生物を体内から作り出せるよう進化していったのです。
ペスト感染予防に使われたハーブ
17世紀、南フランスではペストが大流行しました。
治安も悪化し、人々の間には不安や不満などが溢れ非常に不安定な状況でした。
あるとき、ペスト患者の死体から金品を盗んでいた4人組の泥棒が捕まりました。
泥棒に対し、死刑免除と引き換えにペストにかからなかった秘密を明かさせたところ、
ローズマリー、タイム、セージ、ラベンダー、ミントなどのハーブを酢に漬け込んで作った殺菌効果の高いハーブビネガーを全身に塗っていたからだということでした。
研究における抗インフルエンザウイルス作用
アロマテラピーの学術的研究が進むにつれ、科学的にもエッセンシャルオイルの抗感染症効果が発見されています。
アロマテラピー学雑誌9(1)38-46 (2009年)では、
「植物精油の直接接触および芳香暴露の抗インフルエンザウイルス作用に関する研究」として、ユーカリ・ラディアタ、ニアウリ、ローズウッド、ティートリーおよびラベンサラの5種の精油に対照ウイルス量のほぼ90%あるいはそれ以上のウイルス量減少に効果があったと発表されました。
精油の直接接触だけでなく、芳香暴露・芳香吸入に感染予防効果が期待できるとされています。
精油が抗インフルエンザに効果がある理由
精油(エッセンシャルオイル)はその名の通りオイルであり脂溶性を持っています。
脂質と非常になじむ性質を持っており、アロマの揮発成分がエンベロープに付着することで、エンベロープを変性させていると考えられます。そのため、インフルエンザウイルスは活動できなくなり、感染力を失うと考えられています。
植物の力を活用しよう
精油には心と体をリラックスさせるだけでなく、食欲増進、ホルモン調整、虫除け、抗菌、免疫力アップと様々な効果があることが最近の研究で明らかになっています。香りだけでなく、効果にも着目してアロマを生活に取り入れてみませんか?
プラズマ療法メッセージギャラリーでは、得たい効果に併せてすでにブレンドされている取扱も簡単なbiossentielをご用意しています。
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