コロナによる第一回目の緊急事態宣言から早1年。
緊急事態宣言と蔓延防止法の断続的発令で「緊急事態」が「日常」になりつつあると感じている方も多いことでしょう。
ビジネスでも、オンラインが当たり前となり「withコロナ時代」として社会が順応しつつある一方、だんだんと深刻化してきているのが「ストレス問題」です。
今回は「ストレス」について解説していきます
ストレスとは何?
空気の入った風船を押すとへこむ、
押す指を戻すと丸く戻るように、
人間も外部からの力で正常な状態が一時期崩れても、しばらくすれば元に戻る機能が備わっています。
これがホメオスタシスです。
そして、この元に戻る機能=ホメオスタシスが正常に働かなくなったときが病気の状態です。
4つのストレッサー
外部から刺激を与えるものを「ストレッサー」と呼び、
刺激によって生じる変化を「ストレス反応」といいます。
ストレッサーには4つの種類があります。
物理的ストレッサー
物理的に影響をあたえてくるものが物理的ストレッサーです。
移動する、着込む、除外するなどの対処で軽減できやすい種類ともいえます。
化学的ストレッサー
目や喉への刺激や、匂いや毒物等化学物質によってストレス症状を引き起こすものです。
目に見えず、知らず知らずのうちに摂取していることも多いのが現代の特徴です。
心理・社会的ストレッサー
不安や焦り、過度の緊張や怒りを引き起こす要因です。
普段私たちが感じるストレスの多くは、心理・社会的ストレッサーによって引き起こされています。
生理・身体的ストレッサー
本能的欲求に近い段階でのストレッサーなので、イライラや不快感に直結しやすいともいえます。
ストレス反応3つの段階
ストレスを受けると人の身体はどのように変化するのでしょうか。
約70年前に、カナダの生理学者セリエは、様々なストレスにより引き起こされる心身の変調を“汎適応症候群”と定義しました。
汎適応症候群には、以下の3つの段階があります。
1)警告反応期;最初の1ヶ月
2)抵抗期;1〜3ヶ月
3)疲はい期;3ヶ月以上
第一段階の警告反応期、ストレッサーによってぐっと抵抗力が下がります。
予期していなかったストレスによって、身体が押しやられてしまうのです。
しかし抗ショック相に見られるように、身体はストレッサーに対して反撃をします。
抵抗期に入ると、ストレスに対して何とか適応し、心身のバランスを保つように反応するのです。
しかし抵抗期も1〜2ヵ月程度しか持ちません。
あまりに長期化してくると、適応が難しくなり抵抗力はどんどん弱まっていって心身の変調をきたすようになります。(疲はい期)
不眠や頭痛など身体の不調だけでなく、憂鬱感や集中力の低下、イライラなど精神的不調も引き起こします。
大切なのは、疲はい期に入る前にストレス発散をすることが大切なのです。
コロナ禍が阻むストレス発散
旅行、カラオケ、コンサート、レジャー、会食、お買い物…。
少し前でしたら、これらのどれもが自由に楽しめていました。
しかし、現在の状況(緊急事態宣言下)ではだいたいのものに制限がかかっています。
つまり、今はストレス発散が非常に難しい状況といえます。
疲憊(ひはい)期になる前に、
いかにストレスを発散させていくか、それが健康を維持するために重要になります。
必然滞在時間の多くなる家でいかに快適に過ごすか。
いかに身体の免疫機能を高めていくか。
次回以降は、当プラズマメッセージギャラリーがおすすめする
おうちでできるストレス対策をご紹介していきます。