日本は世界で一番平均睡眠時間が短いという調査があります。睡眠は大事、という認識が広まりつつあるものの、睡眠課題を抱えたまま特に何も変えられない人や、いわゆる処方薬に頼る人も多くいます。
睡眠課題は健康状態にも直結しうるものですので、しっかりと取り組む重要性が高まっています。
睡眠時間と睡眠の質
しかし、適切な睡眠時間というのは人それぞれに差があります。
短時間の睡眠でも成果を上げられる人、というのは存在しますが、2009年の学術誌「サイエンス」では「ショートスリーパーは遺伝である」との発表がありました。ショートスリーパーは遺伝性のものであり、後天的に身につけるのは難しいのです。
睡眠時間の確保も大切ですが、同様に「睡眠の質」も重要です。
睡眠の質は、体温調節や身体の機能の修復や成長に関連するホルモンの分泌と相関関係があります。ホルモンは体内の代謝活動を促進し、自津神経のバランスを整える大切な要素になります。
「質の高い睡眠」とは?
厚生労働省による「睡眠の質の評価指標」では以下のように示されています。
・規則正しい睡眠、覚醒のリズムが保たれていて、昼夜のメリハリがはっきりしている。
・必要な睡眠時間が取れており、日中に眠気や居眠りすることがなく、良好な心身の状態で過ごせる。
・途中で覚醒することが少なく、安定した睡眠が得られる。
・朝は気持ちよくすっきりと目覚める。
・目覚めてからスムーズに行動できる。
・寝床についてから、過度に時間をかけすぎずに入眠できる。
・睡眠で熟睡感が得られる。
・日中、過度の徒労感がなく満足度が得られる。
上記は自身の主観による評価指標なので、
自分が質の良い睡眠がとれているかどうかが主観によってしまうこともあります。
睡眠の質を測る
1:寝つきまでの時間
実は「16分前後」と言われています。
多くの人が、寝つくまでの時間は早ければ早いほどよいと思っていますが、早すぎる人は疲れすぎのサインであったり、睡眠負債が蓄積していることにより、睡眠圧(寝ようとする力)が上がりすぎていることが推測されます。
気絶するように寝落ちるのではなく、16分くらいかけて呼吸や脈拍を落ち着かせて眠りに入るのが、身体に負担のない眠り方だといわれています。
一方、寝つきまでの時間が30分以上は「不眠症」の診断基準に該当します。
2:深さと浅さのバランス
ノンレム睡眠は深い眠りで脳は活動が低下し、脳が休息している状態です。
レム睡眠では、身体は休息した状態ですが、脳の活動は起きている状態に近いです。
深い眠りが続くほうが良さそうなイメージを抱いてしまいがちですが、ノンレム睡眠とレム睡眠ではそれぞれ違う役割があり、バランスが大事なのです。
深い睡眠中には、脂肪を分解したり、ナトリウムバランスを維持し、組織の修復・回復の役割を担ってくれる成長ホルモンが多量に分泌されます。
また、記憶情報が脳の海馬から大脳皮質に移動し、保存されるという報告もあります。
一方、浅い睡眠の時には情報の整理や記憶の定着などがおこなわれています。
レム睡眠・ノンレム睡眠を感知して測定できるスマホアプリなどが種類多くありますので、
まずは無料のアプリでご自身の睡眠状況を測定してみることで、客観的な自分の睡眠状態把握が可能になります。
睡眠のパフォーマンスを高めることで、限られた睡眠時間の中でもしっかり身体を回復させられますし、日中は高い集中力を維持できます。仕事の質、生活の質を高めるためにも、睡眠に意識を向けていくことがより重要です。
睡眠のためにブレンドされたアロマオイル
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これらの効能を持つ植物11種類を最適にブレンドし、相乗効果をもって私たちの眠りをサポートしてくれます。
寝る1時間前からご使用いただくことで、寝るための状態に脳と身体を誘ってくれます。
春は変化の激しい時期です。知らず知らずのうちに蓄積してしまう心と身体の疲れに、心地よい眠りをプレゼントしてあげましょう。